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2025-11-06 †遊びが育つ幼稚園型認定こども園に! †~2歳児教育の取り組みと大きな成果~ ![]() 2歳児クラス(もも組)の面白いところは、1学期から2学期にかけて子どもたちの発達状況が大きく変容するところです。4月から入会してきた子、ミニことり教室から来た子、各保育園から途中転入してきた子など様々ですが、其々の子に合わせた園の環境づくり、遊びの工夫等が子どもたちの成長に良い影響をもたらせています。1学期の子どもたちは、他の子に関心を持ちながらも、自分の物と他人の物の区別がつかず、友だちと協力して遊ぶことが出来ません。この時期には、子どもが自由に一人遊びが出来る環境と空間が必要となります。その点で幼稚園型こども園では広いホールがあり、広い保育室には、おもちゃ、サーキット、パズルコーナー、ままごとなどが用意され、子ども同士がぶつかってケンカにならないように、スペースにも余裕を持たせられるよう配慮がなされています。 ![]() その際、子どもの発達状況に合わせ、保育教諭は子どもたちの関りとして、いくつかの保育手法を遊びの中で展開しています。2歳児保育の遊びの細やかな保育設定です。①一斉に集めて遊ぶ設定です。クラス全員で行う、課題を持った遊びです。みんなで絵本を読んだり、ピアノに合わせてリズムあそびや造形遊び、クッキングあそびなどです。②自由参加型の遊びでは、2歳児は月齢によってまだ大きな個人差があるため「この遊びをしたい子は集まりましょう」と自由参加を呼びかける時です。③任意に遊ぶ設定では遊び方がわからない子を任意に集め、先生といっしょに遊びながら遊び方を伝え、一人遊びができるように細やかにサポートしています。④子どものところに出向いて先生といっしょに遊び込むことで信頼関係や繋がりを深めます。 ![]() 以上のように、このような形態遊びの設定を繰り返す中で、子どもたちは見違える程に成長してきたと考えています。1・2学期を通して子ども達の遊びのねらいは「やりたい気持ちを暖かく受け入れ意欲を育てる保育」を大切にしてきたと言えましょう。やっと集団で課題を持った取り組が出来るようになってきました。 ![]() 11月下旬には初めての保育発表会があります。3学期は3歳から始まる幼児教育を意識した関りの中で保育が進められて行くでしょう。まだ、まだ個人差のある子ども達です。その子の課題を明らかにして、それをクリアするための丁寧な保育と自信を与えるような言葉かけを沢山してレベルアップを図りたいと考えています。 2025-10-27 †菜園づくりとクッキングの活動 †![]() 本園の農園での全園児が取り組んでいる栽培活動のよさは何かと聞かれれば、子ども達の気持ちの中に育てることの楽しさと、育つことへの期待感が生まれることだと言えます。今年度は最年少組・年少組は男爵、年中組はメークイン、さつまいも、年長は秋大根・男爵を植えました。職員が植えたのはミニトマト、枝豆で、収穫は全園児が関わりました。 ![]() 時々、作物の生育観察をして成長していく楽しみと収穫への期待が膨らんで行きます。栽培活動の最大の楽しみは、何んといっても収穫したものを食することが出来る点でしょう。大根は夏・秋とも持ち帰り家庭で食して頂くため、一人一人持ち帰り調理して頂いています。 ![]() 収穫した野菜は全園児に食べてもらいたいので、子ども達の好きなそうな料理、例えばいももちづくり、カレーづくりなどクッキングで食しています。菜園づくりの活動で何よりの効果を期待しているのは、好き嫌いを言う子がいなくなることです。「自分が関わった」という気持ちがあるせいで野菜を食べるようになったという家庭からの声があると嬉しくなります。 ![]() 現に今まで食べなかった野菜を、美味しそうに食べる姿を見てびっくりしたと保護者から聞くことがあります。そんな時は本当にうれしくなります。そのくらい菜園活動は、子ども達に良い影響を与えてくれるようです。一方収穫した野菜で「自分たちで料理した」と満足感を味わい、ウキウキした気持ちで食事をする楽しさは、好き嫌いをなくしまうほどの力を兼ね備えています。 ![]() ここに食育の大切さと料理活動の楽しさを学ぶことが出来ます。クッキングには、焼く、蒸す、煮る、炒めるの4種類の方法が多く用いられています。そしてどのクッキングの前でも必ず行うのが、包丁とまな板による下ごしらえです。クッキングの楽しさを知る幼児入門となります。子どもたちが先生の手を借りて、自分で切ったものを美味しく食べている姿を見るにつけ、この体験は健康と食生活を見直すきっかけになってくれればと思っております。 2025-10-24 †めざまし教育~あそびながら知的発達の基礎づくり~ †![]() 本園の特色である「めざまし教育」について説明しておきます。幼稚園教育課程の中でなぜ教材として「めざましあそび」を使用しているのか、その理由は「めざまし教育」を支える「ピアジェ理論」が支えています。ピアジェはスイスの発達心理学者で人間の論理的思考が育っていく過程を多くの観察・実験によって確かめ、体系化しました。そして研究の結果、乳幼児期から青年期の資質・能力の発達過程のメカニズムを解明し、その理論は全世界の教育の基盤となりました。 ![]() ピアジェの教育のねらいは子どもに正しい知識を獲得させることではなく、「考える力」の基礎を育てることにあります。本園はこの理論の上で「めざまし教育」3つの特徴を幼稚園教育の中で活用し大きな成果を期待して行くのです。「めざましあそび」の教材は、3つの教育的効果と成果を有しています。①考えるよろこびにめざめる②つくるよろこびにめざめる③仲間と遊ぶよろこびにめざめる この3つの視点を持ちながら「めざまし教育」に取り組んでいます。 ![]() 今年度の「めざましあそび」の年少組の実践例を挙げると4例で5、6月と9、10月に実施しています。直近の10月の実践例はテーマはシールあそび、ねらいは分類操作の基礎を身に付ける、あそびの内容は、コスモスの花に興味と感心を持ち、花の大小を基準にして仲間分けをする。そのあと何を基準にして仲間分けをしたか、言葉で表現する。というとりくみでした。 ![]() ここでは今実践の総括はできませんが、ものの特徴をとらえて分類することは、子どもの概念を形成するのに大変役立つと考えております。そして言語の発達も期待しています。今年は夏が暑く続きましたので、玄関わきの塀に沿って植えたプランタンのコスモスの花はもう見られません。子どもたちはこの花が咲いていたことに気付いていたでしょうか、3歳児のめざまし実践はこれからも続きます。 |