2025-06-10
2025-06-10
幼稚園教育と年少「めざましあそび」の取り組み

本園の幼稚園教育の特色の一つにピアジェ理論に基づく「めざましあそび」があります。これまで教育課程の中に位置付けて幼児教育の基礎理論としてまた保育の質向上に努めてきました。2012年(平成24年)にJAPE(日本幼年教育会)研修会の実践発表会に参加してから13年が経過し、その間コロナ禍等もあって実践の継続に踏み留まる状況が続きました。

厳しい教育環境の中にありましたが、昨年から徐々に環境変化により、教育活動の見直しを進めています。今年度2回目の年少「めざましあそび」の取り組みを進めているところです。テーマは魚の大きさを理解して3つの水槽に分類する基礎を身に付けるというものです。この教材のねらいは魚の特徴をとらえて分類すること、子どもの概念を形成するのに大変役立ちます。

身近な物に五感を通して触れ合い、同じ特徴や異なる特徴をとらえて分類するうちに、狭い範囲での概念が一般化されて広くなります。概念が広がるばかりでなく、それにつれて言語も発達していきます。ピアジェは20世紀の重要な心理学者で生物学、心理学、物理学、哲学などの影響を受け発生的認識論という学問を確立しています。