2025-07-01
2025-07-01
砂場遊びの成長と幼児教育

7月に入り直射日光が一段と強くなってきましたが、園庭の周囲は樹木で覆われ、日陰で砂場、ブランコ、多機能滑り台兼展望台、その他の遊具が直射日光から免れています。最近、園庭砂場の位置を変更して子どもたちがもっと使いやすいように改善してみました。砂場の位置を少し換え、砂も良質な左官砂に取り替えてみました。環境を少し見直しただけでも子どもの遊びがより活発になってきたように感じます。

砂が変われば遊びも変わるといわれるように、たしかに砂遊びの内容と質が少し変わってきたように実感しているところです。砂場は「砂遊び」と同時に「物遊び」の場ともいえます。砂場のそばには物置場があって色、形、大小様々な道具類、家庭用品などが使えるように用意してあります。砂場が開放されるといつも使っている物をかごから取り出して砂遊びが始まりますが「砂遊び」から「物遊び」への変容が見られることは砂場あそびが子どもたちにとっての成長の場であることがわかります。

砂場遊びでは、単なる「物」の扱いから「道具」としての扱いに変わっていくことがわかります。ここに私たちの幼児教育者としての視点があり指導の方向性を学ぶことが出来るのです。それは、手指のしなやかな動き、持ち方や使うときの姿勢など、体と物との関係性の構築の課程でもあります。こうして砂場のちょっとした改善でも子供の成長に大きな影響があることを学んでいます。