2025-10-24
2025-10-24
めざまし教育~あそびながら知的発達の基礎づくり~

本園の特色である「めざまし教育」について説明しておきます。幼稚園教育課程の中でなぜ教材として「めざましあそび」を使用しているのか、その理由は「めざまし教育」を支える「ピアジェ理論」が支えています。ピアジェはスイスの発達心理学者で人間の論理的思考が育っていく過程を多くの観察・実験によって確かめ、体系化しました。そして研究の結果、乳幼児期から青年期の資質・能力の発達過程のメカニズムを解明し、その理論は全世界の教育の基盤となりました。

ピアジェの教育のねらいは子どもに正しい知識を獲得させることではなく、「考える力」の基礎を育てることにあります。本園はこの理論の上で「めざまし教育」3つの特徴を幼稚園教育の中で活用し大きな成果を期待して行くのです。「めざましあそび」の教材は、3つの教育的効果と成果を有しています。①考えるよろこびにめざめる②つくるよろこびにめざめる③仲間と遊ぶよろこびにめざめる この3つの視点を持ちながら「めざまし教育」に取り組んでいます。

今年度の「めざましあそび」の年少組の実践例を挙げると4例で5、6月と9、10月に実施しています。直近の10月の実践例はテーマはシールあそび、ねらいは分類操作の基礎を身に付ける、あそびの内容は、コスモスの花に興味と感心を持ち、花の大小を基準にして仲間分けをする。そのあと何を基準にして仲間分けをしたか、言葉で表現する。というとりくみでした。

ここでは今実践の総括はできませんが、ものの特徴をとらえて分類することは、子どもの概念を形成するのに大変役立つと考えております。そして言語の発達も期待しています。今年は夏が暑く続きましたので、玄関わきの塀に沿って植えたプランタンのコスモスの花はもう見られません。子どもたちはこの花が咲いていたことに気付いていたでしょうか、3歳児のめざまし実践はこれからも続きます。













