2020-03-18

第54回卒園式を無事終えて ~園ぐるみで感染予防に努めました!~ 2020/3/18 園長

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 ご協力ご理解ありがとうございました

 大人も子ども新型コロナウイルス感染症の流行で身近に不安な毎日を過ごしておりますが、園では子供たちの生活安全と健康を守ることを第一に、安心して過ごせるよう出来る限りの予防対策に努めております。

 園では職員ぐるみで予防のための取り組みを英知を絞って取り組んでおります。手洗い、マスクの着用、園内の施設の部位を念入りにしかも丁寧な消毒清掃などに努めるとともに、家庭の協力をお願いし体調・検温管理、帰園後の手洗い、登園時の検温、マスクの着用、不要の外出等に努めて頂いております。

 知事の要請、札幌市長、道・市教育委員会の要請を受けて本園は一斉臨時休園を2月28日(金)より3月13日(金)までと致しました。

 そのため子供たちが楽しみにしていたお別れ会や観劇会、新年度入園児の一日入園等を中止し、3月生まれの誕生会、卒園式、修了式の持ち方について再検討せざるを得ませんでした。

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 特に3学期最大の行事、卒園式をどのように進めるかが喫緊の最大の課題として突き付けられました。

 連日の教職員の話し合い、保護者とのメール、電話等の交換、PTA、法人役員、地域の有識者の方々の意見も頂きながら、最後は園長判断で予定通り環境制限の下で式時間短縮(30分)、卒園児、一家庭(1名)、最小の教師にして挙行することを決断いたしました。

 その際、国の指針として文部科学省事務次官の通達と本園の予防対策の準備と実施の見通しを視野に入れながらの取り組みでした。

 保護者の要請に応えつつ、幼児の将来への育ちを教育的な視点から鑑みるとき卒園式の持つ意義と重大さを改めて感じる機会となりました。

 実施に当たり御心配をかけたご家族の皆様をはじめ、地域の皆様のご支援とご協力にご配慮を頂き、ここHPで感謝申し上げると共に、この艱難を全国民が克服していけるものと信じております。

 本園の卒園式が園ぐるみで無事終了することが出来ことをお知らせ致します。なお、3月17日(火)予定の修了式は午前保育で短時間で無事修了できたことも書き添えます。

2020-02-19

第54回音楽発表会終えて~年長幼稚園生活最後を飾る!~

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 本園の3大行事(運動会、生活発表会、音楽会)音楽会は毎年2月に開かれ3学期の締めくくりとして、1年間の成長した姿を保護者に見てもらいます。又、年長にとっては3年間乃至4年間の幼稚園生活の集大成ともなります。

 音楽会は、幼稚園新教育要領10の子どもの姿「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」の到達点としての成長の証ともなります。

 創立以来音楽会を今日まで継続できたのは、やはり音楽の楽しさからくる「生きる力」を得られること、そして集団教育活動に活かすことのできる魅力がそこに潜んであるからです。

 だから毎日保育ではたくさんの歌を歌っています。季節の歌、童謡、アニメの歌・今年流行った歌やホップス等、ジャンルに囚われずたくさんの歌を朝の会で取り入れています。音楽会では日々積み重ねてきた音楽の楽しさを仲間と楽しく表現できるように、全力で取り組んできました。

 子どもたちに対する指導力は教師たちの協働性と保育力が問われます。だから教師たちには、一人ひとりへの観察力と共に、自身の資質・技術能力も高めていく事が求められています。毎日の歌唱・英語の歌の他に楽器演奏も課題となります。楽器を奏でるには練習が必要です。

 練習をやらせるのではなく、自分たちから進んで練習したいと思えるような環境設定が必要となります。

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 自主的、自発的な練習が進められるよう環境づくりに心掛けてきたのです。

 初めはバラバラだった一人一人の音を、友達の音やリズムを意識して一つのものに作り上げる事は、どの学年も大事にしています。何度か合わせる練習を進めていくと、友達の音が聞けるようになってきます。

 そんな子供たちの成長を見ていつも驚きます。音楽が得意な子も、苦手な子も、クラス全員で一つのもの作り上げたという達成感をみんなで味わいたいと練習に取り組んでいるのです。

 音楽会が終わると、卒園と進級で慌ただしい日となりますが、ひとり一人に生活の充実感と小学校への期待感と自信を持たせる貴重な体験と時間となっています。

 音楽会を終えて子どもたちのやり切った満足感、清々しい姿勢と充実感を見るにつけ、音楽会の教育活動の意義を改めて感じることとなりました。

 教師たちは音楽会を終え、子どもたちの幼稚園生活を振り返り成長を嬉しく思う一時となっています。

2020-02-05

節分の日「豆まき」を終えて

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 暦の上で寒の最終の日であるのに、今年は特に暖かい日が続き季節感を掴むことが出来ません。

 本来節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の四期の節日の前夜祭の事ですが、大寒の末日に限定して固定化してきた風習だけに、この風習をどのようにどう子どもたちに伝えて行くかは教育に携わるものとして大変苦慮するところです。

 北の北海道ではやっと寒の入り(立冬)したような日となっています。立春に向かうという季節感は今のところありません。にも拘らず2月3日今日の節分を子どもたちと一緒に「豆まき」を迎えました。

 近年季節寒の節目が実感できません。暖冬異変が温暖化現象と密接に関係しているのかもしれませんが、節分という文化、風習を本園ではどう子どもたちに伝えようとしていのか、またこれからもこの風習を大切に継続し教育的な視点で活動を進めたいと思っております。

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 本園の活動の流れと指導のポイントに触れておきます。前日までの活動は豆まきの歌、絵本や紙芝居で、節分が来ることを知らる、鬼の面は学年ごと製作する。豆を用意する。当日の活動は全園児自作のお面をかぶってホールに集合。

 鬼お面製作発表会が各学年代表5名が登壇してどんな鬼をどう作ったか発表する。

 鬼は想像上の生き物ですから、特別にこの形でなくてはいけないというものではありませんから、鬼の製作は、子ども達のイメージを十分膨らませ自由に作れるので、想像性を伸ばすためには大変良いテーマ、であると言えます。

 こうして全学年での鬼の製作づくりを通して、また豆まきという活動を通して、子どもの心の中には、鬼は怖い鬼、悪い鬼の外に、心の優しい鬼もいることを考慮に入れて指導して行きます。絵本やお話でも、心の優しい鬼が登場してくるものもあります。

 子供たちの心の中に住んでいる悪い鬼(悪い心)を追い出して、良い鬼(良い心)を育てるのが、豆まきの活動の真の意味ではないかと考えております。

 今年は本当にどんな春を迎えるのでしょうか、子どもたちの成長ぶりは確実に感じ取る毎日です。

2020-01-28

1月のお誕生会

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~今年はネズミ年、さあ!!みんなで楽しく元気に踊ろう!~

 令和2年、最初の1月誕生会がやってきました。

 本園は各月に一度開いて園児の誕生会を保護者と共にお祝いします。

 誕生会の持ち方は園全体で行い、その後各クラス単位でお祝い会を開きます。誕生会当日の進行はホールで行います。

 全園児と誕生児の保護者は、誕生児の入場を盛大な拍手の中で迎え入れます。

 ステージの椅子に座ると司会の先生の誘導で年長さんからマイクを手にして自己紹介、全園児で誕生日の歌を歌い、園長先生のお話、園長先生から誕生児へのプレゼントカードが一人一人に手渡されます。

 誕生会を計画する時には、「誕生会が毎月ある行事」だということを心にとめて教師たちはプランを立て誕生児と出し物の練習を事前に行います。

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 1年に12回ですから、年中児はその倍、年少児は36回も経験することになります。その誕生会が毎月同じような内容では楽しさがなくなってしまいます。教師も園児もどうしたら心からお祝いできるかを考えて、マンネリ化しないようにプラン立て工夫し指導に当たっているのです。

 今年は干支「ねずみ」年、誕生児は、全園児や保護者の前でお祝いしてもらうお返しに、ねずみダンスを披露し演じて見せてくれました。

 園児たちは全体会を終えると各クラスに帰りクラス誕生会を開きます。クラスでは誕生を迎えた園児と保護者の紹介があり、保護者からは我が子の成長ぶりを紹介してもらいゲームをしたり親子も混じって楽しいお食事会を開きます。

 食事時の様子を親子、グループ仲間、担任も入っての記念写真を撮り送られます。

 写真を撮る役割は毎回園長か副園長がその任となっています。

 このように本園では誕生会をかけがえのない大切な行事として取り組み幼児の発達段階に合わせた年間プランを立て、バラエティーに富んだ誕生会にして行きたいと思っております。

2020-01-20

今日から3学期~始業式を迎えて

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 あけましておめでとうございます。雪の少ない穏やかな日和の中で新年を迎え、ご家族できっと楽しくお正月を過ごされていたことと思います。今年が素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。

 また、地域の皆様には今年も子どもたちへのご支援、ご協力を合わせてお願い申し上げます。

 さて、本園では1月20日(月)、3学期の始業式を迎えました。子供たちは、久しぶりでみんなに会えて嬉しそうです。園でまたいっぱい遊ぶぞ!って、目がキラキラしているのがわかります。

 3学期は実質40数日という短い期間の上に卒園、進級に関する行事が多く、忙しい3学期になるかと思います。保護者の皆様には何かとご協力をお願いすることとなりますのでよろしくお願いいたします。

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 年長児(3クラス総計91名卒園予定)は4月より小学校1年生となります。年中、年少は進級を迎えます。本年度の年長児の通園区域は新琴似地区から75%、屯田、新川、北方面合わせて25%となっております。

 地域のこども園としての役割をしっかりと果たすためにも、保護者の転勤による転入児の受け入れにも最大限配慮しているところです。これから始まる園生活、1月、2月、3月と、楽しいことがいっぱい待っています。

 豆まき、ひなまつり、一日入園、観劇会、音楽会、お別れ会、卒園式、修了式等まだまだ思い出づくりが年長さんにはたくさんあります。やっと降り始めた雪の中で雪遊びができるのを今かと待ち構えている今日この頃の子どもたちです。

 この学期を終えた時、こどもたちがより逞しく成長し卒園・進級する喜びを持てるような環境設定を考えてまいりますので、今まで以上のご協力とご支援をお願い申し上げます。

2019-12-24

いろいろな活動を通して成長した2学期~終業式を迎えて~

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認定こども園新琴似幼稚園 園長

 8月19日(月)から始まった2学期も本日で終わりました。この2学期、充実した教育保育活動・行事等を積み重ね、一人ひとりの成長も著しく大きくなり、クラス集団もよりまとまり、育ち合う関係になってきたことをみんなで喜びたいと思います。

 本日で2学期を終了するにあたり、保護者の皆様を始め、地域の皆様、関係者の皆様にはご理解とご協力頂き、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 何といっても2学期の大きな活動は「生活発表会」でした。特に年中・年長の「劇遊び」指導には全職員一丸となって園児の指導に当っています。

 幼児の発想から生まれた生きた言葉や仕ぐさとして表現される「劇遊び」としてのねらいをどう追求するかという実践でした。そして保育者としての力量が問われる課題でした。

 これからの課題はたくさん残されてはいますが、劇遊びの導入はどのクラスも「幼児を劇遊びの世界へ誘い込む」ことに成功し導くことが出来たと考えております。

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 これは保育者が日常的に子どもたちといっしょに劇的に遊ぶことが出来ていたのだろうと考えております。どの子もステージで笑顔で楽しんでいたのが其の証しと考えております。

 2学期のいろいろな活動が子どもたちにとってかけがえのないものだと信じています。

 冬休みは、家庭での年末年始の行事に家族の一員として関わり、楽しく健康で過ごせるよう願っております。年が明けて、一回りも二回りも大きくなった子供たちに合えるのを楽しみにしています。

 地域の皆様、関係者の皆様には、園児のためにいろいろな場面でご配慮、ご協力頂きありがとうございました。

 本園の3学期始業式は1月20日(月)より開始する予定です。皆様には、よいお年をお迎え下さい。

2019-12-16

餅つき大会からクリスマス会へ~日本文化を伝え・外国文化を学ぶ~

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 令和という新しい年に記念の餅つき大会が父母の協力もあって無事盛大に行われた。

 まとめの2学期に、子どもたちは日本の伝統的な風習を理解し、実体験することを通して餅つきの意味や成り立ちを学びました。

 お餅を搗くには重い杵が必要であること、実際に杵を持ってついてみることで、それが美味しいお餅を作るために必要な重さであることを伝えています。本園は創立以来大事にしてきた文化行事であります。

 本園の餅つきは臼、杵、を使いもち米はといて一晩水につけたものをせいろで蒸すことを行ってきました。

従来蒸すときはプロパンを燃料にしてガスコンロで進めてきましたが、今年度からは、電気に切り替え餅つき機を使用しています。下準備で大変な時間を要していましたが、今年度はスムーズに餅つきが進行出来ました。

 子供たちは餅つき大会に向けて先生といろいろな会話のやり取りの中でいろいろなことを学び、事前に保育で取り入れています。

 貴重な穀物であるもち米についてどう伝えるか、どう伝えて行くかはそれぞれの教師の教育観、生活感に任されしっかりと保育にあたっています。

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 昔から神聖なものとして神仏に供えたり、おめでたい行事に食べる伝統的な風習はこれからも繋げて行きたいものです。

ご家庭でも、お子様と一緒にこの機会におもち料理、例えばきな粉もち、あんこもち、焼きもち、お雑煮などお正月を迎えるにあたり、おもち料理を味わっては如何でしょうか

 昔は、どこの家でもおもちをついてお正月を迎えたものでが、お正月に鏡餅という二段に重なったお餅をよく神棚にそなえていた状景も思い出される人もいることでしょう。さて、2学期も終わりに近づいていますが、まだまだ子供たちには楽しみが待っています。

 それはこれからクリスマスが近づいているからです。日本文化の伝統を継承すると同時に、宗教的な行事でもありますが、西洋文化を享受する楽しみとなる文化行事の一つと言えましょう。

 園ぐるみでクリスマスをお祝いすることは本園の特色の一つと言えそうです。

 そのために子どもたちはクリスマスに向けた描画製作(室内に掲示)、リースづくり、クリスマスの歌を保育の中や、先生のお話し、絵本などからクリスマスについての意味やサンタの話など環境づくりに取り組んでいます。

 園舎の玄関のテラスには、夕方になるとイリミネーションの光が灯り、園内にはクリスマスツリー、リースが園内に飾られてクリスマスのお祝いムードが広がり子供たちのクリスマス会への期待感が高まっているようです。

2019-12-09

無償化を迎えて

園長 須藤 勝麿
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 令和元年、幼稚園型認定こども園は新たな時代を迎えております。10月から認定こども園は3歳児から就学前の子供たちに「幼児教育・保育の無償化」が実施され、父母負担の軽減が計られました。

 これまで先達の関係者の方々が尽力されてきた思いが形となり長年の夢がやっと実現し、すべての子どもたちが平等に質の高い幼児教育を受けることのできる機会の一歩となり、2019年度は本当に感慨深い年となっております。

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 しかし実施されて2か月が経過しておりますが、さらに新しい制度が加えられ、より良い点ばかりではありません。様々な課題が浮き彫りとなっています。

 例えば、預かり保育利用児の増加や事務量の増加と煩雑化、保育者の働き方や人材確保、育成等が対応に責められているのが現実なのです。今後も様々な課題が懸念されるでしょう。

 今回の無償化は認定こども園をはじめ幼稚園、保育園における3歳児から5歳児までのすべての子供たちを対象としていますが、本園のように学校法人の幼稚園からこども園に移行出来た施設は満3歳児から入園することが可能となっております。

 ここに学校教育法上問題点も抱えています。今後、すべての子どもたちに幼児教育・保育を進める上で他の施設との関係にどのような影響をもたらして行くのか懸念するところです。

 無償化は今後の方向性に注目しながら、一方、幼児教育の公的な観点から新教育要領の実施に伴いこども園としての自己評価、関係者評価の義務化。第3者評価という外部評価も求められております。

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 特に保護者や地域の方々に対して「幼児期に育みたい資質や能力」など実際の教育・保育を可視化し認定こども園としての運営理念・方針について理解と協力を得られるように、わかりやすく伝えることが必要となっているのです。

 当園はこれまでの実践を土台に子どもの主体的で対話的な学びに繋げていく教育、協同的な学びのある保育、地域と家庭との連携、保育者の同僚性など様々な課題に取り組み、無償化が本当の意味で「質の高い幼児教育・保育」につながる施策であってほしいと願っています。

 令和2年度の一期園児募集(1号認定児)は皆様のご協力とご支援により入園手続きは無事終了できましたことを心より感謝申し上げます。

 残された2期園児募集(2号認定児)については現在準備を進めているところです。

2019-11-14

あそびからお遊戯・劇遊びへ

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 令和元年度、本園にとっては第54回目の生活発表会が新教育要領の下で開催されます。

 本園にとって3大行事の一つである生活発表会は【あそび」を通しての総合的な活動教育となります。生活発表会の取り組みについていくつか留意している点をご紹介したいと思います。「

 あそび」は子どもの生活そのものであり命です。本園が今日まで生活発表会を重要な園行事として、また子供たちにとって成長する上で欠かす事の出来ない大切な活動教育と理解しているからです。

 生活発表会での活動教育(行事)は最年少(満3歳児)・年少(3歳児)はお遊戯、年中(4歳児)年長(5歳児)は劇遊びとなっております。

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 この活動の教育的な意義は一つは、子どもたちは表現することが大好きであるのでこれらを満足させることができること、二つは、仲間(友達、先生)とでつくることによって温かい人間関係や集団としての活気が育つこと、三つは想像力や集中力が育つこと、四つはふだん、現実の世界ではできないこと(動物になったり、外国の人、絵本の人物になったり・・・)を自由に体験することができる。五つは言葉の広がりや、豊かな動き、表現が期待できる。などが上げられます。

 お遊戯、劇遊び何れも表現遊びと考えることができます。子供たちは劇遊びをしたがっています。しかし保育者のこだわりが強いため、指導によっては子供たちが消極的になってしまう危険性もあります。

 例えばこれまでの指導の反省でステージの上で、衣装を着けて親に見せる、子どもの心情に合わないセリフを言うなど・・があります。本園では幼児に適した劇的な活動とするために単なる保育者の口移しの模倣ではなく幼児の発想から生まれた生きた言葉やしぐさを大事に取り入れながら取り組んでおります。

 親に見せる生活発表会から親に見てもらう発表会へ発展させていきたいと考えております。観せるためのものというより幼児児がやって楽しむものにして行きたいと考えて取り組んでおります。

2019-11-01

日常保育の充実と生活発表会をめざして

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 本園の3大行事の一つ生活発表会が11月23日(土曜)に開催されます。

 3部に構成された生活発表会は幼児の日常生活を自己表現するものです。最年少・年少のお遊戯、年中・年長の劇遊びは、幼児に適した劇的な活動であります。

 私たちは幼児の「お遊戯」「劇遊び」とは幼児と保育者とが、より劇的に組み立てられたフィクションの世界で即興的にあそびながらあるより良い生き方を追求していくことと考えております。

 教師は子供たちと4つに組みながら、3大行事を成功させるにはどうしたらよいか、子ども達と沢山話し合いを持ち、いろいろな工夫を凝らしながらの取り組となっています。

 最年少、年少はお遊戯、年中、年長は劇遊びです。いづれも、幼児期の生活発表会は「生活あそび」そのものです。よい子に育てるために「〇〇をなさい」「〇〇をしましょう」とことばをもちいて、おしえたり、しつけたりするやりかたではありません。

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 子供の日常活動リズム、音楽リズム等の助けを借りて、楽しく、心の抵抗をかんじさせることなく、スムーズに、生活のうごきを習慣的におこなわせて行くことです。「生活発表会」のねらいは、年齢におうじて表現を複雑にすることにあるのではなく、日常の「生活あそび」の助けをかりて、気分良く、しぜんに、楽しく、よい規律と良い習慣を身に付けることにあると考えてます。

 子どもが育っていなければ、行事での子どもの姿を見て親は感動しません。毎日の日常保育の充実の積み重ねも大切です。単にその行事の前段階の活動だけを意味しているのではありません。

 日常整列しているときはどうしているか、仲間との遊びはどうしているか、日直活動は・・などなど小さな活動の積み重ねも子供の成長には重要となります。

 私たちの保育は何気ない接し方一つで子どもは大きく変容します。生活発表会という大きな行事を進めるうえで保育者に課せられた課題は日常保育の総点検こそが、行事への成功の近道かと考えています。

2019-10-28

幼稚園教育の満3歳児と2歳児教育の重要性 と今後の課題について

~子どもの発達の順次性と多様性を育むために~

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 令和2年度の1号認定児(2号認定児は11月より)の入園願書配布は終わり、入園手続きが間もなく始まります。

 本園の満3歳児の教育・保育は定員に限りがあるため優先枠と抽選によって決定させて頂いております。2歳児の保育は親子通園タイプでこれまで実施しておりましたが、令和2年度の2歳児保育は、本園の就園に継続するためのプレスクール教室(ことり教室)としての募集となります。(子育て家庭支援と本園に就園するための継続学級)となります。

 これからも2歳児保育とは保護者にサポートしてもらいながら、子ども主体に援助する方法が学べるようにすることを目指します。2歳児という育ちの過程で保護者と保育者が共にどう子どもと子育てに関わり、満3歳児、3歳児からの幼稚園教育へ移行を進めていくのかを模索して行きたいと考えております。

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 本園は平成29年度から満3歳児の単独学級を新設し、令和元年(平成31年度)度で3年目を迎えております。

 令和元年度10月からの無償化の視点から、満3歳児、2歳児の教育・保育の対応に更なる工夫をして取り組んでおります。制度の転換期のため、保育の環境整備が必然的に必要となっている現状であります。無償化に備えるため多大な経費を自前で賄い、施設の増築を計っております。

 今後の課題は、満3歳児保育の更なる充実、親子2歳児保育(ことり教室)の丁寧な支援、多様性を持つ子の教育・保育の有り方、在園児の一時預かり事業(新2号認定児)が軌道に乗るためには、預かり保育の定員枠の設定、予約制の実施等模索しなければならない重要な課題を担っております。

2019-10-21

ハロウィンの取り組みについて~たくさんとれてありがとう」と感謝する日~

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 初めに、この度の台風19号で多くの方々が大きな被災に遭われたことに心からお見舞い申し上げます。また秋の収穫もままならず、大変な思いで過ごされている関係者の皆様には心からお見舞い申し上げます。さて、本園では今年もハロウィンパーティを大変楽しみにしている子ども達です。

 実施は10月24日(木)本園ホールで開きます。このハロウィンという教育活動では、子ども達に伝えたいことがいくつかあります。一つは外国のお祭りを知ること。二つはお友だちと仮装して遊びを楽しむ活動。そして何よりも大切にしたいことは食育指導です。

 私たちの命を支える大切な食物について、幼児の時から関心を寄せ、多くの人々の手によって作られた食材を感謝する心を育てることにあります。

 地球の温暖化によって将来世界的に食料難の時代が予測される現代、食料の確保が不安定になりつつあります。

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 北海道は日本の食糧基地ですが、日本の食料の自給率は益々低下して、将来の子どもたちの未来に不安を与えています。だからこそ今の子どもたちに食についての関心と食の大切さをを知ってほしいのです。こんな思いもあって幼児教育の中で食育指導を進めているところなのです。

 春から取り組んできた農園づくり(菜園づくり)も後、新琴似秋大根の収穫作業が残すだけとなっています。今年は例年になく日照りもよく豊作でしたが、台風19号で多くの被災者のことを思う時、本当に悲しい思いとなりますが・・。

 じゃがいも、大根、スイカ、メロン、ミニトマト、モロッコなどを収穫して、カレーライスづくりの食材として使用したり、クッキングの食材として使われたり、学びの教材(月刊誌自然)として利用することが出来ました。

 ハロウィンパーティーの当日はそれまでに製作したカバンがどんなものかを各学年ごと披露し発表したり、先生による出し物、ブライアン先生の外国のお祭りについて、子ども達同士のゲーム遊び(ハロウィン福笑い)パンプキン123ゲームなどをして楽しみます・最後は御菓子を貰う楽しみがあります。

 「trick or treat!」先生も子ども達もどんな魔女に変身するのかな??・・楽しみです!

2019-09-11

幼稚園型認定こども園無償化の時代を迎えて

~令和2年度入園説明会を終えて~

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 9月10日(火)10時より「ぴよぴよ広場」(開放事業0~2歳児対象)終了後、11時より令和2年度入園説明会を園ホールで開催することが出来ました。参加された保護者の皆様には厚く御礼申し上げます。

 生憎、諸事情で参加できなかった皆様には後日ご連絡いただければ幸いです。本日は約100名近い方々がご来園頂きお子様と一緒に参加して頂きました。

 30分程度の短い説明会でしたが、最後まで熱心に耳を傾けて頂き、本園の教育・保育の方針や内容について理解を深めて頂く機会となりました。まだ説明不足の感は拭えませんが、未決定の部分については、後日、改めてご説明できる機会を持ちたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 今年度は当園にとって創立54年目を迎え、幼稚園型認定こども園に移行して4年目を迎えている最中、長年の夢であった幼児教育の無償化がいよいよ10月より実施する運びとなりました。

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 父母負担の軽減を目指して取り組んできた保育料の無償化が、全国の私立幼稚園連合会、諸関係団体、関係者・保護者などの結集で取り組んできた「イコール運動」がやっと実現の運びとなったのです。

 来年、本園は55年目という節目を迎えようとしております。創立55周年の記念事業に向けて、教育・保育の質の充実のために、今、本園では子育て支援施設(にじいろ館)の増設に踏み切っています。預かり保育の充実のためと満3歳児の取り組みです。また、他にいくつかの記念行事を企画する予定です。

 令和の時代を活きる新琴似幼稚園の運営目標はこれからも「地域に根ざした魅力あるこども園づくりをめざす」ことにあります。

 北海道・札幌市の私立幼稚園協会・連合会の教育研究テーマは「子どもたちの今と未来の幸せをねがって」~1人一人の豊かな育ちを支える質の高い幼児教育を~本園はこの共通したテーマの下で令和時代を切り開いていく決意です。

 今後も地域の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。        

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2019-09-02

本園の植物あそび(菜園づくり)と食育

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 本園の菜園(栽培)活動は園外保育の一つです。そして食育につながる保育を念頭に入れて取り組んでいます。

 子どもたちの菜園活動(じゃがいも、大根、枝豆、ピーマン、ミニトマト、モロッコ、等)その他教材用に使用するスイカ、メロン、カボチャなどは用務員の方々が育て協力してくれます。

 菜園活動の良さを何かと聞かれれば、子どもたちの気持ちの中に育てることの楽しさ、育つことの期待感が生まれること、収穫する楽しさ、食材として自ら調理して食する喜びなどを得ることが出来ます。

 仲良し農園は、栽培活動用の畑として本園からバスで10分程度のところにあり、某kk会社の御厚意で無償提供してくれております。

 水や肥料は職員が作業にあたりますが、種まき、観察見学と学び、収穫作業、調理、食卓は子どもたの取り組みとなります。

 作物が成長していく楽しみもありますが、栽培活動の最大の楽しみは、何といっても収穫した物を食することができる点でしょう。

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 園では収穫した野菜は、子どもたち全員に食べてもらいたいので、子どもたちの好きな料理としてカレーなどを作って食します。

 栽培活動の何よりの効果は、好き嫌いを言う子どもがいなくなることでしょう。「自分が関わった」という気持ちがあるせいか、「好き嫌いをしなくなった」という声も時々家庭から聞かれることがあります。こんな時は本当に嬉しいことです。みんなと楽しく食することでこれまで以上に好きになることや今まで嫌いで絶対に食べなかった野菜をおいしそうに食べる姿を見て、菜園(栽培)活動は子どもたちに大きな良い影響を与えているのではないかと思っております。

 私たちの園外保育、菜園(栽培)活動の真のねらいは幼児の健康な心と体を育むことにあります。

2019-08-19

2学期始業式を迎えて~太陽のパワーをたくさんもらったね!~

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 長い休み明け、久しぶりで会う子どもたちの笑顔が園舎・園庭に溢れています。

 太陽のパワーをいっぱいもらった日焼けした子どもたちがホールに集まり、全園児がホールに集合していよいよ2学期の生活がスタートを切りました。

 始業式は主幹の先生の司会で進めら、ステージに登壇した先生たちと子どもたちとの対面挨拶、2学期「みんなで頑張るぞ」と決意を新たにしました。実習生の自己紹介、リズム体操や歌を歌いながらこれからの生活に期待を高めていました。

 式の冒頭で、園長先生は子どもたちの前であいさつをいています。「今日こうしてみんなの顔を見ていると、また元気でみんなと会うことが出来、とてもうれしいです。

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 終業式でお約束していた病気、けがのないように、事故に遭わないようにとお約束したことが守られていたんですね、本当は先生心配していたんだよ、でもこうしてみんな元気に揃っていてほっとしているのですよ、2学期は1年で一番長い幼稚園生活になります。

 たくさんのお友だちと力を合わせて一いろいろなことに挑戦、喧嘩もあるかもしれないが、それはみんなが成長できるチャンス、大切な日々としましょう。・・・」集会後各クラスでは夏休みの楽しかった思い出を話し合い、一人ひとり発表しているクラス、転入児を迎えたクラス、実習生と楽しく過ごしたり、さっそくゲーム遊びで楽しんだり等各々どのクラスも久しぶりのクラスの仲間との再会を喜びあっていました。

 先生と子どもたち、園と子どもたち、また子どもたち同士とのつながりをこれからの2学期の活動の中でしっかりと「つなげていく」ことが課題となることでしょう。

2019-08-08

地域に根ざしたこども園づくりをめざして

~地域ふれあい交流「七夕まつり」は教育・保育の基地づくり ~

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 子どもの成長を考えるとき、年齢の異なった子どもと触れ合う経験が大切です。そのためには、こども園の中だけで子育てを考えるのではなく、地域の子どもたちを含め、地域の大人との連携も深めていくことが必要なことでしょう。幼稚園型認定こども園の存在はこのように地域教育・保育の基地としての役割も担っていると考えております。

 北海道にとって夏の気配が訪れる8月上旬、園庭、園舎を開放して「七夕まつり」、冬は家の中で過ごしがちな1月上旬、近隣の広い公園での「雪中運動会」と年2回地域開放事業として取り組んできました。

 今年で16回目の「七夕まつり」が8月7日に行われました。この「七夕まつり」は在園児を始め地域の人たちが楽しみにしている行事の一つで、毎年600名~800名の人が集まるようになっています。

 地域の子育て中の保護者の方、兄弟、園のボランティアに参加している方々、近隣の小学生や卒園児、入園を希望している未就園児、小規模施設の親子、交流を深めてきた高齢者など地域との連携を大事にしている方々です。

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 "子どもは親の背中を見て育つ"とよく言われていますが、両親だけでなく、隣のおじさん、友だちのお父さん、お母さんなど大人同士が共に協力する姿を見て、助け合って生きていく心を学び、人間関係の基礎を築いていくのではないでしょうか。

 そんなたくさんの人たちとふれあう場を設けるために「七夕まつり」や「雪中運動会」などを開いてきたのです。こうして園では学期の合間を子どもたちとのふれあい、地域とのふれあい行事を通して、園と父母、子ども、地域の皆さんが集う機会になっているのです。

 今年も楽しい縁日ごっこを通して地域子育て支援をすすめております。お父さん、お母さんの積極的な参加をはじめ、地域の皆さんのご支援 有難うございました。

2019-07-24

子どもたちの笑顔で1学期を終える!~楽しかった思い出がたくさんあったよ~

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 新しい年号が平成から令和に変わり、本園も新しい時代を切り開く歴史的転換点に立っています。創立から54年の経緯の中で、今日まで一貫して幼稚園教育を進めてきました。

 2015年「子ども・子育て新支援制度」がスタートし、2016年幼稚園教育要領が改訂・定、同時に本園は新制度に移行し「認定こども園新琴似幼稚園」として再スタートしております。今年度は新制度に移行しから4年目を迎え、これからの時代を切り開くための園づくりに邁進しているところです。

 こども園保育部門は4月1日、幼稚園部門は4月10日入園式からスタートし、幼稚園部門は、令和元年7月23日に1学期の終了式を迎えました。その後は預かり保育事業を継続実施しております。

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 平成から令和の新しい時代を迎え、認定子ども園の果たす役割は今日、益々重要性を増しております。全園児が元気な姿で無事1学期を終えられたことに感謝し一息安堵しているところです。

 そしてどの子もこの数か月で大きく成長し自信にあふれた姿と満面の笑顔と少し日焼けした面持ちで集会に臨んでいたことが強い印象となっています。園児にとって楽しい思い出がたくさんできたのではないでしょうか、これも保護者の方々のご理解とご協力の賜物、また地域の皆様のご支援、ご協力があればと感謝申し上げるところです。

 全園児が元気な姿で1学期「終了式」を終え、来る2学期始業式は8月19日(月)午前保育からスタートとなります。そして、2019年10月には、幼児教育の無償化が予定されています。まさに、保育界は変革の只中にあると言えます。

 園では子供たち・保護者が安心して通園できるよう無償化に備えた準備を進めております。特に在園の皆様をはじめ、令和2年度入園を希望する皆様には今後、丁寧にご説明する予定でおりますのでよろしくお願い申し上げます。

2019-07-17

お泊り会開かれる~特別な時間を園で楽しむ!~

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 令和元年度第2回お泊り会が7月12日(金)~13日(土)両日年長児を対象に開かれました。

 年少・年中児は午前保育で協力し、年長はいつもの帰る時間に園に集まり、一日をお友だちと先生で過ごすという特別感を楽しみました。家を離れ、園でお泊りをすることは、不安がつきものですが、昨年のお泊り会の楽しかった情報もあって、子どもたちのお泊り会への期待感は高まっていたようです。

 日頃の子どもたちの姿を思い描きながら遊び、食事、シャワー、就眠、基本習慣・・・。お泊り会ではすべてが日常と違います。 ワクワクする気持ちを高めるために教師は一つずつの予定を具体的に話し合い、現地を下見し予定を組みました。

 特別な時間をどう作るかそのためには年長児の行事ではあるが、最年少、年少、年中、2号の教師にも支援して頂きながら参加して盛り上げてくれました。

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 「思い切り楽しい思い出づくりを!」とバスに乗車して近隣の広々とした大きな、楽しめる公園に出掛けました。そこでは、たっぷりと時間を使い思う存分遊具で遊び、また広々とした原っぱでボール蹴り、丘登降りを楽しみました。

 園に帰園後はシャワー,夕食の準備、献立はカレーで食材は前日に子どもたちが買い出しに出掛けてきたものを使用して頂きました。この食材を教師とお手伝いのお母さんたちに協力をお願いし準備して頂き、日頃の有難さに感謝する機会となりました。デザート(アイスクリーム)はみんなんが日頃の保育で学んだことを応用して造ったものを頂きました。

 大人の協力も少し頂きながら、進められたことは日常とは異なる特別感を目いっぱい楽しむことが出来たのです。夕食後のお集まり会は子供たちにとって最大のイベントでした。ジェンカでフォークダンスダンス(お父さんの参加もあり)、ゲーム、先生の出し物。園内探検、ビデを上映会など盛り沢山、楽しい思い出が続きました。

 みんなで就寝準備、就眠したこと、楽しかった語らい、使った後のお部屋の掃除など非日常的な生活体験が楽しい思い出となったことだろうと思います。

 子供たちと過ごしたことで教師にとっても大きな収獲力を得たお泊り会となりました。

2019-07-09

第3回教師園内研修終える!~保育参観研修で教師の気づきと学びを促す~

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 平成30年度の教育要領の改訂に伴い幼稚園教育はより良い保育実践を生み出すための評価が重要視されています。そのため、子どもの育ちと評価については、教師の力を高められること、保育の質を向上させていくことにあります。

 どうすれば園内研修を通して効果的に保育者の力を高められるかを課題にして、ささやかな実践に踏み出しました。

 本園では今年度からキャリアアップも兼ねて教職員間の保育実践を相互評価をするため、保育参観することで日々の保育の喜びや反省を園内で共有し、保育の質向上に繋げたいと考え実践に踏み出したのです。特に若い保育者の成長を期待し支えて行きたいと考えております。

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 1学期を終えようとする多忙なこの時期に、補助教諭の支援は有難いものです。やりくりして保育時間を確保しながら、何とか参観保育研修を終えました。自己評価は保育者が1年終了後に行う総括ですが、新教育要領ではこれに子どもの育ちを支える評価を必要となっています。

 子どもと接する日々の保育の中で、保育者が子どもを理解しつつその育ちに関わっていく過程での評価をその都度必要となっています。保育における評価に臨む保育者の姿勢が大事で、保育参観研修で気づきと学びとしてまとめることにしました。

 今後の園内研修に向けてまとめることにしました。園内研修の今後の目標は● 日頃の触れ合いを通してこども理解を深める ●子ども一人一人の良さを捉える目を持つ ●長い目で見る ● 保育者自身の関りに気付く 以上より良い保育の指導の手がかりを見つけて行きたいと思っております。

2019-07-03

あそびながら知的発達の基礎づくり

教材「めざましあそび」の取り組みについて

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 認定こども園新琴似幼稚園では、ピアジェ理論を取り入れた教材「めざましあそび」を長年使用してきました。

 教材を保育の中で使用することで、しだいに「めざましあそび」の魅力と子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を実感してきました。

 教師からのねらいの提示の仕方や活動の進め方、またことばかけによって、満3歳児、3歳児であっても、4歳児、5歳児であっても子どもたちの遊びが多様に変化して行くのを目のあたりにして、この教材の無限の可能性と素晴らしさを実感しております。

 そして何よりも教師の保育に対する感性が磨かれ、保育の質の向上に寄与しているのではないかと考えております。

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 表題にあるように、子どもの知的発達は自然に成熟して発達して行くのではなく、充分にはたらくようになるために、これを使いこなす活動が必要です。この活動は一般に遊びとして現れます。

 ピアジェ(発達心理学者)は遊びを同じことを反復する中でより上手に出来るようになると、自己統制感、達成感から「活動する楽しさ」を感じ、やがてその行為は確かなものとして確立されていくと論じました。どんな知的能力も意欲なしでは身につかないものです。

 年長児(5歳児)は、7月の頃になるとクラスづくりが進み、友だちとの関係が一段と深って行く時期です。この時期に相応しい教材「めざましあそび」を教育課程に取り込んでいるのにはしっかりした理由があるのです。

 テーマ「ドリームランド」この教材のねらいは迷路すごろくをしながら、ドリームランドへ行く道を模索してあそぶことにより、数に対する興味や関心を育てることにあります。

 子供たちのあそびは、活動する中で精いっぱい考えたり、想像したり、工夫したり、創り出したりしながら、活動したことの実感と充実感を体験することなのです。また「めざましあそび」は関わってあそぶ喜びに目覚める教材です。

 このようにめざまし教材は遊び体験を通しての総合学習と見なすことが出来ます。これが本園の「めざましあそび」の優れた教材としての位置づけなのです。

2019-06-21

「めざまし教育学」の今日的意義について

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 本園は教育の特色の一つに「めざまし教育」の保育実践を進めて、9年目を迎えております。公益法人日本幼年教育会の加盟園(1969年文部大臣より認可された幼児教育研究団体)として研修と研究を重ねております。

 めざまし教育学はピアジェ理論による幼児教育と読み替えることが出来ます。ピアジェは20世紀を代表する大変重要な発達心理学者であり、0~6歳児までの知能の発達について理論と方法について体系化し幼児教育の重要な基礎理論となっております。彼は生物学や心理学のほか物理学、哲学などの影響も受け発生認識論という新しい学問を確立し幼児教育に大きな影響を与えてきました。

 これまで本園はモンテッソーリ教育の基礎理論、フレーベルの人間教育(世界最初の幼稚園創設)を土台に、さらにピアジェ理論に基づく「めざまし教育学」の導入によってより豊かな幼児教育の推進に努めております。

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 なぜ今日、新しい保育理論の武装と導入を必要としているのでしょうか、いくつかの理由として、第1は近年保育の専門性が高まっていること。(保育の質の向上、保育理論の構築、保育実践)第2は子ども子育て支援法、認定こども園法の理念の多様性の保育観 第3 10月から始まる幼児教育の無償化と公共性(準義務化) 第4 平成30年度幼児教育要領の改訂(幼稚園~高校)18年教育の体系化)等時代的要請に応えるべき背景があります。

 本園はこのような時代の要請に応える幼稚園教育の充実と発展を願い、幼稚園型認定こども園となって4年目を迎えており、認定こども園に通う子どもたちには、満3歳児から「めざまし教育」を進めたいと思っております。この代表教材「めざましあそび」は保育実践上、本園の中心的な教育方法の一つとして提供しているのです。

2019-06-11

6・15第54回大運動会近づく!~一人ひとりの意欲と成長を促す運動あそびの発展~

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 本園の3大行事の一つ運動会が近づいて来ました。子供たちが、毎日楽しい運動会となるようにいろいろな工夫を凝らした保育に取り組んできました。

 大運動会は、本来多数の人々が集まって運動を楽しむ会で、園ではPTA,時には地域の方々、保護者、家族、未就園児、卒園児などにも広く参加して頂く圓行事の中で大きなセレモニーとなってきました。そのため、以前は楽しむ運動会というより、父母に対する一種のショウーになって、子どもたちは、毎日苦しいほどの練習を強いられる姿が見られた時もありました。

 近年なって、運動会の目的は何なのかという反省の下で、新しいこども子育て新制度、新教育要領の改訂に伴い、幼稚園型認定こども園(幼稚園)としての運動会の見直しと反省のもとに、「日頃の教育・保育活動の成果の一端を公開し、理解してもらう」こと、同時に「子どもの活動を中心とした、保護者が楽しむ会」という方向に転換しております。

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 そして教師(教諭)の教育的な指導のねらいをもって取り組んでおります。子供たちの生活の中から発達に則した基礎体力の向上、基礎技能の発達を踏まえて種目設定となっています。また、競技の遊具類もことさら特別なものをあつらえることなく最小限の遊具を利用してプログラムを組むなど毎日の生活の積み上げによって意欲を高めるよう運動会に臨んでおります。

 なお、近年の地球温暖化対策(熱中症)も考慮して午前中ですべて終了できるよう健康、安全に配慮したプログラムとしています。

2019-05-30

子供たちが楽しみにしている運動会~それぞれの発達に見合った体力づくりを!~

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 運動会は運動遊びの延長として子供たちが大変楽しみにしている活動のひとつである。また保護者をはじめ、祖父、祖母も多く参観され、屋外でのびのびと活動する子どもの様子を間近に見れて、子どもの成長を身近に感じることが出来る大事な行事でもある。

 園では運動会の構想を練りつつ、時代の要請にも応えながら種目の精選と時間的な配分を考慮し、現代の地球温暖化など子どもの安全と健康に留意しながら内容を創りあげている。教育的には日常の運動遊びと保育の過程を大事にする取り組みでもあり、運動会を通して次の行事活動に意欲的に繋げていける取り組みでもある。令和元年度(創立第54回運動会)テーマ「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力をあわせてがんばろう!」というスローガンを掲げ、子どもたちは練習に取り組む毎日である。

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 同時に子どもたちの基礎運動能力の向上をめざし、体力づくりの取り組みでもある。本園の3大行事(運動会、生活発表会、音楽会)の一つである運動会は1学期に位置付けられ、この学期に運動会の取り組みを進めることは、子どもの発達課題に相応しい教育課程を必要としている。

 体力づくりは、多くの子どもが歩行を開始し小学校に入学するまでに走ったり、とんだり、投げたり、ぶらさがったり、登ったり、様々な運動能力が発達して行くが、幼稚園生活において如何に育成するか大きな課題であり、そのために幼児期において発育を促す多種多様な遊びを経験をさせること、遊びを通して歩く、走る、止まる、向きを変える、ジャンプする、スキップする、コロコロ転がる、ぶらさがる、投げる、けるなどの動きが身に付けられるように園では教師の指導の下で自由あそびや課外活動、各種行事・活動等運動遊びを保育の中に織り込んでいる。

 教師の動機づけ、場の設定などいろいろ工夫を必要としながら運動会に精力的に取り組んでいる。運動会が園ぐるみ・家族ぐるみでより楽しく、一層の盛り上がりに期待している子供たちである。

2019-05-11

幼稚園型認定こども園での新たな子育て支援~2歳児幼稚園教育への取り組み~

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 本園の2歳児教育が始まったのは平成17年体験保育の開設から始まります。長年幼稚園教育の実践を進める中で1・2歳児教育の必要性を一方で強く感じていたのです。

 家庭の中だけでは子育て支援しにくいところを、どのように幼稚園で援助することが出来るのか、如何に支援し何を必要とするのかを模索しておりました。

 早くから先生やお友だちと触れ合うことを通して、社会性の発達を如何に促していくかは、乳児・幼児を問わずこれからの幼児教育の重要な役割と考えています。

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 また、これからの時代は幼稚園教育を進めるうえで発達の順次性、継続性、接続性、社会性を必要としています。このため3歳児から5歳児へのつながりを見据えての2歳児幼児教育なのです。すでに本園は一昨年から満3歳児学級を単独開設して保育実践に踏み出しております。

 これまでの14年間の2歳児親子教室(ことり教室)を通して2歳児教育の詳細が明らかになったと実感となっています。平成30年度より2歳児教室(ことり教室)は2クラス体制で今日を迎えております。令和元年(2019)2人担任制で2号認定担任が主軸なって対応しています。

 保護者との連携のもとで一人ひとりの個性や発達段階に対応しながら子ども達の社会性の発達を促しながら幼稚園教育(幼児教育)へつなげていくように取り組んでいます。

2019-04-23

慣らし保育を終えて ~未来へ小さな一歩!~

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 4月11日(木)から始まった慣らし保育は8日間を終えて23日から平常保育(午後保育)となります。新入園児(特に3歳児)にとっては人生初めての幼稚園生活を過ごしてきたことになりますが、教師(保育者)にとって毎日がドラマの連続だったといえましょう。充実した時間の中で保育に取り組むことが出来ました。

 3歳児(満3歳児も含めて)の教育課程の編成に当たっては、いくつかの留意することに心掛け取り組んでおります。

 その一つは幼児の生活は、入園当初の一人ひとりの遊びや教師との触れあいを通して幼稚園生活に親しみを持てるようにすることをねらいとしています。

 園のカリキュラムの4月には「楽しい幼稚園」とあります。それは、教師(保育者)や園に親しみをもって登園することができること、それができる生活が、より安定した時期を迎えてくることに繫がり、他の幼児との関りの中で幼児の主体的な活動が深まり、幼児が互いに必要な存在となることでしょう。やがて幼児同士や学級全体で目的をもって共同して幼稚園生活を展開していけるようになることでしょう。

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 明日からは、もう少し時間の保障を必要とする平常保育の始まりとなります。これからさらに子どもたちとの温かい信頼関係を如何に構築するかが学級担任としての重要な次のステップとなります。

 2つ目は家庭との連携を緊密にしながら、生活のリズムや安全面に十分に配慮することの取り組みです。また随時入園してくる満3歳児についても、学年の途中から入園することを考慮し、幼児が安心して幼稚園生活を過ごせるよう補助教諭との連携チーム保育が必要となります。

 3つ目は幼稚園生活が幼児にとって安全なものとなるように、教職員による協力体制の下、幼児の主体的な活動を大切にしつつ、園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工夫を行うことになります。入園当初あれだけ泣き騒ぎ、動き回っていた子どもたちはお部屋で他児との関りはなくても遊具やお絵描きなどに集中し、遊ぶことで落ち着いた姿となってきました。お部屋中で楽しく過ごす変容振りとなってきました。

 今年度の子どもたちの嬉しい傾向はコミュニケーションのとれる子どもたちが例年より少し多いという傾向にあります。これから成長が大変楽しみな年少組の子どもたちなのです。

2019-04-08

地域に根ざした魅力ある幼稚園型認定こども園をめざして

~伸びゆく子どもたちのために~ 新年度あいさつ 園長 須藤勝麿

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 旧制度の幼稚園から新制度の幼稚園型認定こども園に移行して4年目を迎えました。やっと地域になくてはならない存在の幼稚園型認定こども園となりました。今後も保護者の皆様が働いている、いないに関わらずいっしょに園に通うお子様が明るく元気な子どもに育つよう、共に頑張っていきましょう。

 新年度はすでに4月1日から特別預かり保育が始まっております。平成31年度は5月より新しい元号「令和」に切り替わり、新天皇が即位される記念すべき年になります。

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 本園は4月9日(火)始業式、4月10日(水)は第54回入園式を迎え、新入園児、保護者の方々、関係者の方々にとって大変心待ちにしていることでしょう。表題にあるテーマの下で新年度も「幼稚園型認定こども園」として教育・保育実践を積み重ねて参ります。キンダーガーデン(Kindergarten).ドイツ語で幼稚園をこう呼びます。

 私は、幼稚園は「キンダーガーデン」の名にふさわしい”子どものための楽しい庭”でありたいと思っております。子供にとって楽しいことってなんでしょうか?それは、いろいろな子どもたちが仲良く暮らすことではないでしょうか。そして、お父さんやお母さん、幼稚園の先生、時におじいさん、おばあさん、地域の支援してくれる方々も一緒に楽しむことが出来たら最高です。

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 新しい時代を迎える今、幼稚園型認定こども園に求められているのは、新しい子育て環境を作りあげることです。地域社会の正常な形成となる拠点づくりです。人格形成の基礎となる大切な乳幼児期。「健康で生き生きと仲間を大切にし、思いやりのある子供に」を教育・保育目標に伸びゆく子どもたちのために新年号「令和」の時代を無限の可能性と希望あふれるお子様の未来の幸せのために、頑張って参ります。

 本年度もどうぞご支援・ご協力頂きますよう心よりお願いしご挨拶と致します。


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Last-modified: 2020-03-18 (水) 14:56:56 (1523d)